メールを確実に届ける

お客様に送ったメールが迷惑メールに振り分けられる、会社のドメインを装ったメールが送られている。
こうした問題は、送信ドメインの認証 (SPF・DKIM・DMARC)の設定と、配信サービスの選定、送信元の評価 (レピュテーション) の管理で防げます。BIMI で受信箱に会社のロゴを表示することもできます。
すべての作業を、セキュリティを意識して進めます。

送信ドメインの認証が求められています

2024 年から、Gmail と Yahoo は、メールを送る側に送信ドメインの認証を求めています。設定がないメールは、迷惑メールに振り分けられたり、受け取りを拒否されたりすることがあります。

  • すべての送信者に、SPF または DKIM の設定
  • Gmail へ 1 日に 5,000 通以上送る送信者には、SPF・DKIM・DMARC のすべての設定と、メールマガジンのワンクリックでの配信停止
  • 受信者から迷惑メールと報告される割合を、低く保つこと
  • メールマガジンや、予約・決済の通知など、SaaS から会社のドメインで送っているメールも対象です。

送信元の評価 (レピュテーション)

受信する側のメールサービスは、送信元のドメインと IP の評価をもとに、メールを受信箱に入れるか、迷惑メールに振り分けるかを決めます。認証を設定したあとも、評価を確かめ、保ち続けることが必要です。

評価の確認

Google Postmaster Tools で、Gmail から見た送信元のドメインと IP の評価、迷惑メールとして報告された率を確認できます。

迷惑メールの報告率

Google のガイドラインでは、迷惑メールとして報告される率を 0.10% 未満に保ち、0.30% 以上にしないことが求められています。

宛先の手入れ

存在しないアドレスや、長く反応のないアドレスに送り続けると、評価が下がります。宛先を定期的に整理できます。

ブロックリストの確認

送信元の IP やドメインが、ブロックリストに載っていないかを確認できます。載っている場合は、原因を調べて解除を申請できます。

  • 出典: Google Workspace 管理者ヘルプ「メール送信者のガイドライン」(2026 年 10 月 25 日に確認)。

設定できること

会社のドメインから送っているメールをすべて洗い出し、送信ドメインの認証を設定できます。設定したあとの監視までお引き受けできます。

送信元の洗い出し

Microsoft 365・Google Workspace のほか、メール配信サービス、問い合わせフォーム、予約や決済の SaaS など、会社のドメインで送っているサービスを洗い出せます。

SPF

送信するサーバーの登録

会社のドメインのメールを送ってよいサーバーを、DNS に登録できます。登録できる数の上限にも注意して、まとめ方を設計します。

DKIM

メールへの電子署名

送るメールに電子署名を付け、途中で書き換えられていないことを、受け取る側が確かめられるようにできます。

DMARC

認証に失敗したメールの扱い

SPF と DKIM の確認に失敗したメールを、受け取る側でどう扱うかを指定できます。監視から始め、ポリシーを段階的に強化できます。

DMARC のレポートの確認

受け取る側から届くレポートを集計し、なりすましや、設定の漏れている送信元を見つけられます。

転送とメーリングリストの確認

転送やメーリングリストで認証に失敗するメールを確認し、設定を調整できます。

一斉配信のドメインの分離

メールマガジンなどの一斉配信をサブドメインに分け、会社のメールの評価への影響を抑えられます。

BIMI

受信箱にロゴを表示

DMARC のポリシーを強化したうえで BIMI を設定し、対応したメールサービスの受信箱に、会社のロゴを表示できます。

BIMI でロゴを表示

BIMI は、送信ドメインの認証に合格したメールに、会社のロゴを表示する仕組みです。受信者がひと目で本物のメールだと分かり、なりすましとの区別がつきやすくなります。Gmail や Apple のメールなど、BIMI に対応したメールサービスで表示されます。

  • DMARC のポリシーを、隔離 (quarantine) または拒否 (reject) まで強化すること
  • ロゴを、BIMI で決められた形式の SVG で用意すること
  • ロゴの証明書 (VMC または CMC) を、認証局から取得すること。VMC は商標の登録が必要
  • 証明書の費用は、認証局に別途お支払いいただきます。ロゴの表示のされ方は、メールサービスによって異なります。

配信サービスの選定

メールマガジンやお知らせなどの一斉配信は、業務のメールとは分けて、Amazon SES や SendGrid などの配信サービスから送るのが一般的です。配信サービスの選び方と使い方で、メールの届きやすさが変わります。

用途ごとに分ける

業務のメール、システムからの通知、一斉配信を、送る仕組みとドメインで分けられます。一斉配信の評価が下がっても、業務のメールへの影響を抑えられます。

認証の設定への対応

会社のドメインでの DKIM の署名、SPF への登録、ワンクリックでの配信停止に対応した配信サービスを選びます。

共有の IP と専用の IP

共有の IP では、同じ IP を使うほかの送信者の送り方が、評価に影響します。送信量に合わせて、専用の IP を使うかを決められます。

エラーと苦情の処理

届かなかったアドレスや、迷惑メールとして報告されたアドレスを、配信の対象から自動で外せるようにします。

送信量の段階的な増加

新しい配信サービスや IP に移すときは、送信量を少しずつ増やします。急に増やすと、評価が下がる原因になります。

設定の進め方

いきなり DMARC のポリシーを強化すると、正しいメールまで届かなくなるおそれがあります。レポートで送信元を確かめながら、段階的に進めます。

  1. 現状の確認

    今の DNS の設定と、会社のドメインで送っている送信元を確認できます。

  2. SPF と DKIM の設定

    洗い出した送信元ごとに、SPF と DKIM を設定できます。

  3. DMARC の監視

    DMARC を監視 (none) で始め、届くレポートで設定の漏れを確認できます。

  4. 段階的な強化

    問題がないことを確かめてから、ポリシーを隔離 (quarantine)、拒否 (reject) へ段階的に強化できます。

  5. BIMI の設定

    ロゴの準備と証明書の取得を支援し、BIMI のレコードを設定できます。

  6. 導入後の保守運用

    新しい SaaS を使い始めるときの設定と、レポートと送信元の評価の定期的な確認をお引き受けできます。

ご相談・お問い合わせ

内容が固まっていない段階からご相談いただけます。各分野のプロフェッショナルがご対応いたします。ご相談・お見積もりは無料です。