参加者の個人情報の扱い

Minecraft のサーバーは、参加する方の ID、IP アドレス、チャットなど、多くの情報を扱います。メンバーシップや Discord と連携すると、ゲームの外の情報とも結び付きます。
この資料では、どの情報が個人情報に当たり得るか、何を集め、どう守り、いつ消すかを整理します。

内容は、2026 年 10 月 25 日に、個人情報保護委員会のガイドラインと Q&A、Minecraft の Usage Guidelines、YouTube API の開発者ポリシーで確認したものです。

  • この資料は、法令と規約の内容を解説したもので、法的な助言をするものではありません。サーバーでの情報の扱いが法律に合うかは、適用される法律と、参加する方のいる国・地域の法律に基づいて、弁護士に確認してください。

サーバーで扱う情報

情報どこで扱うか個人情報に当たるか
Minecraft の名前と UUIDサーバーのログ、プラグイン、ホワイトリスト単独では通常は当たらない。ほかの情報と結び付くと当たり得る
IP アドレスサーバーとプロキシのログ委員会の直接の記載はない。ほかの情報と結び付くと当たり得る (海外の法律では個人データとされることがある)
チャットとボイスチャットログ、ボイスチャットの Modアカウントと結び付くため、個人情報として扱うのが安全
Discord・YouTube の連携の情報メンバーシップの連携、ロールの確認アカウントと結び付けて扱うため、個人情報として扱う
応募や問い合わせの情報フォーム、メール名前、住所、メールアドレスなどは個人情報

Minecraft の ID は個人情報か

Minecraft の名前と UUID は、誰でも調べられる公開の情報です。名前から UUID を、UUID から名前とスキンを、ログインなしで調べる仕組み (API) があり、コミュニティの資料で広く知られています。名前の変更の履歴を調べる仕組みは、2022 年に廃止されました。Java 版の名前は、30 日に 1 回変えられます。

個人情報保護委員会の Q&A は、オンラインゲームのニックネームや ID は、通常は特定の個人を識別できないため、個人情報に当たらないとしています。ただし、運営者がほかの情報 (応募のときの名前、メールアドレス、Discord のアカウント、支払いの情報など) と簡単に照らし合わせて個人を特定できる場合は、個人情報に当たり得ます。

個人情報に当たらない場合でも、サービスの利用の履歴などは「個人関連情報」に当たることがあります。2026 年に成立した改正法では、オンラインのサービスのアカウントの ID が、新しい区分 (連絡可能個人関連情報) の例に挙がっています (施行の前)。

実際の運営では、名前や UUID がほかの情報と結び付く場面が多いため、個人情報として扱う前提で設計するのが安全です。

集める情報を最小限にする

  • 目的を先に決める: ホワイトリスト、メンバーシップの確認、迷惑行為の調査など、何のために集めるかを決め、必要な情報だけを集める
  • IP アドレスは記録する: 荒らし、アカウントの乗っ取り、サブアカウントでの BAN の回避などの調査と対策に必要になる。サーバーの log-ips と Velocity の enable-player-address-logging は既定のまま (記録する) にし、保管の期間を決めて、過ぎたら消す (ログの保管と分析)。Cloudflare Spectrum の Pro と Business のプランでは、本当の IP アドレスは Cloudflare 側のログに残す (Cloudflare Spectrum での保護)
  • 分けて保管する: 応募の名前や住所と、Minecraft の ID の一覧は、必要がなければ結び付けずに分けて保管する。委員会の Q&A も、社内の決まりと運用で厳しく分けて、通常の業務で照らし合わせられない状態であれば、簡単に照らし合わせられるとは言えないとしている

連携するサービスの決まり

YouTube API

YouTube のメンバーシップと連携する場合は、YouTube API の開発者ポリシー (2026 年 10 月 15 日更新) に従います (メンバー限定のコンテンツ)。

  • API から得たデータは、30 日を超えて保管しない。30 日ごとに消すか、更新する
  • 利用者から削除を求められたら、7 日以内に消す
  • 利用者が連携を取り消したら、7 日以内 (Google のセキュリティの設定から取り消した場合は 30 日以内) に消す
  • プライバシーポリシーを目立つ場所に置き、Google のプライバシーポリシーへのリンク、集める API のデータ、連携の取り消しの方法を示す

Discord

Discord のロールと連携する場合も、Discord の開発者ポリシーに従います。利用者のデータの扱いと削除の求めへの対応の決まりがあるため、導入の前に最新の内容を確認します。

子どもの情報

  • 子どもの Microsoft のアカウントでは、マルチプレイは最初はオフで、保護者が設定を変えます (安全にサーバーでプレイするために)
  • 子どもの参加が多いサーバーでは、集める情報をさらに絞り、チャットの扱いと通報の窓口を分かりやすくする
  • 米国の子ども (13 歳未満) を対象にしたサービスでは、米国の COPPA が関わる。2025 年の改正の規則は、2026 年 4 月までの対応が求められている

守り方と消し方

  • 見られる人を限る: ログ、データベース、応募の一覧を見られる運営スタッフを決め、アカウントを分ける。管理の画面は公開しない (管理画面とダッシュボード)
  • 安全管理: 個人情報保護委員会は、従業員が 100 人以下の事業者 (5,000 人を超える個人データを扱う場合などを除く) には、取り扱いの基本の決まりと、扱う人と機器を限る、といった手軽な方法の例を示している
  • 消す: 利用する必要がなくなった個人データは、遅滞なく消すよう努める (個人情報保護法 第 22 条)。保持の期間を決めて、ログとデータベースから消す
  • 漏えいのとき: 1,000 人を超える場合、財産の被害のおそれがある場合、不正な目的による場合などは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が必要。速報は、知ってから 3〜5 日以内が目安
  • 預ける先: サーバーのホスティング、Cloudflare、決済のサービスなどに情報を預ける場合は、契約と監督の内容を確かめる。海外で扱われる場合は、その国の制度も把握する

プライバシーポリシーに書くこと

Minecraft の Usage Guidelines は、サーバーで収益を得る場合、利用者のデータのプライバシーと保護の責任は運営者にあることを明らかにするよう求めています。個人情報保護法でも、利用の目的などを本人が知り得る状態にすることが求められます。

  • 運営者の名前と住所 (法人は代表者の名前) と、連絡先 (チャットやフォーラムへのリンクではなく、実際に連絡できる窓口)
  • 集める情報: Minecraft の名前と UUID、IP アドレス、チャットとコマンドの記録、ボイスチャット、連携した Discord や YouTube の情報、支払いの情報
  • 利用の目的
  • 保持の期間と消し方 (YouTube API の 30 日と 7 日の決まりを含む)
  • 預ける先と、第三者への提供の有無
  • 安全管理のための措置
  • 開示などの求めの手続きと、苦情の窓口
  • サーバーは Mojang や Microsoft ではなく、運営者が責任を持って運営していること

参考にした資料

個人情報の扱いの整理は、KEY SELECT に

サーバーで扱う情報の洗い出し、集める範囲と保管の期間の決定、ログとデータベースの守り方、プライバシーポリシーに書く内容の整理まで、KEY SELECT がお引き受けできます。

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