安全にサーバーでプレイするために

ほかの方と一緒にプレイできるのが、Minecraft のマルチプレイの楽しさです。いくつかのコツを押さえておくと、アカウントや個人の情報を守りながら、安心して楽しめます。
この資料は、サーバーに参加する方と配信する方に向けたものです。企画を主催する方は、参加する方への案内にもお使いいただけます。

操作と設定の名前は、2026 年 10 月時点の Java 版と、Minecraft、Microsoft の公式のヘルプによります。

確認の項目は、安全にマイクラでプレイするためのチェックリストにまとめています。

アカウントを守る

Minecraft の Java 版は、Microsoft のアカウントでログインします。Mojang も、Microsoft のアカウントへの移行で 2 段階認証を使えるようになったことを、安全のための取り組みとして挙げています。

  • Microsoft のアカウントに、2 段階認証か、パスワードを使わないサインイン (パスキーなど) を設定する
  • できるだけパスワードマネージャーを使う。サービスごとに長く、使い回さないパスワードを作って保管できる。登録したサイト以外では自動で入力されないため、偽のページに気付く手がかりにもなる
  • ID とパスワードは、Microsoft と Minecraft の正規のサインインのページ以外のフォームに入れない。サーバーや Discord の「認証」、プレゼントの受け取り、ランクの付与などを装ったフォームに入力しない。入力する前に、ページのアドレスが Microsoft の公式のものかを確かめる
  • Microsoft のアカウントの認証のコードやサインインの確認は、ほかの人に求められても伝えない。サーバーや Discord の「認証」を装って、コードを聞き出す手口がある
  • パスワードは、友だちやサーバーの運営者にも教えない。Minecraft の公式のヘルプも、パスワードをネットで共有しないこと、アカウントをほかの人から買わないことを案内している
  • 知らない人から届いた Mod やツールは入れない。PC がマルウェアに感染すると、ログインした状態の情報 (トークン) が盗まれ、2 段階認証を設定していても入られてしまう。2025 年には、GitHub で配られた偽の Mod やツールが、Minecraft のログインの情報を盗んでいたことが報告されている
  • Minecraft は最新のバージョンでプレイする。Mojang は、古いバージョンには今の安全のための機能が入っていないと案内している

乗っ取られると失うもの

Minecraft のアカウントは、ゲームの中の名前と結び付いています。各サーバーでの権限や、Hypixel のランクのようなサーバー独自の特典も、そのサーバーでアカウントごとに記録されます。乗っ取られると、これらをまとめて失い、攻撃者がその名前のまま、ほかのプレイヤーやファンに近づくことがあります。サーバーの運営者のアカウントであれば、サーバーの運営そのものにも影響します。

国内事案・kouta神 さん

実況者の Minecraft のアカウントが乗っ取られ、マイクラ ID と Hypixel のランクを失う

実況者の kouta神 さん (Minecraft の名前は GOD_koutan) は、2026 年 6 月 2 日に公開した動画で、10 年以上使ってきた Minecraft のアカウントが第三者に乗っ取られたことを公表しました。動画の説明欄では、サーバーの中にいる「GOD_koutan」は乗っ取った犯罪者であり、今後は「GOD_koutan_GOD」として活動すると説明しています。

動画では、Hypixel で YouTuber に与えられる「YT ランク」と、長く使ってきた名前そのものを失ったことを説明しています。あわせてファンに、「GOD_koutan」を名乗るアカウントは偽物で、見かけたらサーバーの管理者に通報すること、以前のフレンドの登録を解除すること、そのアカウントからの DM や別のサーバーへの誘いには応じないことを呼びかけています。

出典: 本人の YouTube の動画 (2026 年 6 月 2 日)

国内事案・SyuuNet (Nemu Studio 合同会社)

大規模なサーバーの運営者のアカウントが乗っ取られ、事業の継続にも影響

国内の大規模な Minecraft のサーバー「SyuuNet」を運営する Nemu Studio 合同会社は、2026 年 1 月 2 日の発表で、2025 年 3 月ごろに代表のじんのうち氏の Minecraft のアカウントが第三者の不正アクセスを受け、乗っ取られたことを明らかにしました。セキュリティの対応と被害の収束を優先せざるを得なくなり、サーバーの宣伝に時間と人手を割けなくなったとしています。発表は、サーバーの事業を譲り渡す先を募集するものでした。

出典: Nemu Studio 合同会社の発表 (PR TIMES、2026 年 1 月 2 日)

乗っ取られたときは、Microsoft のアカウントの回復の手続きを進め、ほかのアカウントのパスワードも変えます。名前を知られた配信者や実況者の場合は、ファンへの告知も欠かせません。偽物が近づいてくることを前提に、公式のアカウントの一覧と、連絡の方法を決めておきます (クリエイターを狙うフィッシングと詐欺)。

サーバーに見える情報

サーバーに参加すると、運営する側には、いくつかの情報が届きます。知っておくと、何を話してよいかを判断しやすくなります。

  • IP アドレス: 接続したときの IP アドレスは、既定の設定ではサーバーのログに記録される (1.20.2 で、記録するかを選べる設定 log-ips が加わり、既定は記録する)
  • チャット: チャットの内容はサーバーのログに残る。画面から消されたメッセージも、ログからは消えない
  • ボイスチャット: Simple Voice Chat などのボイスチャットの Mod は、サーバーを通して音声を届ける。録音の機能を持つものもある

住所、学校、本名、顔の写真など、個人を特定できる情報は、チャットやボイスチャットで話さないようにします。

チャットのリンクと、ゲームの外への誘い

  • チャットのリンクを開くとき、Minecraft は「信頼できないリンクは絶対に開かないでください」という確認の画面を出す。「チャット設定」の「ウェブリンク」と「リンクを開く時に確認の表示」で変えられるので、確認は有効のままにしておく
  • 「無料でランクをあげる」「プレゼントが当たった」といったリンクは開かない
  • Discord などに誘われて、QR コードを読み取るよう求められても応じない。Discord は、QR コードを読み取らせる手口で、パスワードと 2 段階認証を通らずにログインされると注意を呼びかけている
  • Mojang の保護者向けの記事も、ゲームの外 (Discord など) に誘われることを、注意したほうがよい合図として挙げている

困ったときは、チャットの非表示と通報

嫌なことを言われたり、しつこく話しかけられたりしたときは、自分で距離を置けます。

操作方法
チャットを非表示P キーで「社交設定」の画面を開き、相手の「チャットを非表示」を選ぶ。非表示にした相手は「非表示中」のタブに表示される
ブロックMicrosoft のアカウント (Xbox のアプリや設定) から行う。ブロックした相手のチャットはゲームでも表示されず、「社交設定」の「ブロック中」のタブに表示される
通報P キーの「社交設定」の画面で相手の「通報」を選び、問題のメッセージと種類を選んで送る。Mojang のモデレーターが確認する。1.20.2 からは、スキンとプレイヤーの名前も通報できる
  • 通報は、多くのサーバーで使える。ただし、チャットの署名を必須にしていないサーバー (enforce-secure-profile=false) では、チャットの通報はできない
  • Mojang は、個人のサーバーのチャットを監視していない。サーバーの中のルールとモデレーションは、そのサーバーの運営者が行う。困ったときは、サーバーの運営者にも相談する
  • 1.21.9 からは、サーバーが独自の行動規範 (Code of Conduct) を、参加のときに表示できるようになった。表示されたら、内容を読んで同意してからプレイする

Mod とリソースパック

  • Mod は、企画の主催者が案内した配布元か、Modrinth、CurseForge の公式のページから入れる (Mod とクライアントの安全)
  • 友人からもらった Mod も、安易に試さない。友人のアカウントが乗っ取られ、マルウェアが送られてくることもある。「自作の Mod」と言われたものも、中身を確かめる方法がない
  • Mod のバージョンは、主催者の指定に合わせる。最新のバージョンでも、サーバーやほかの Mod との互換性が確かめられていないと、参加できなかったり、不具合が起きたりする
  • 主催者が配った Mod パックでも、安全が保証されるわけではない。Mod の作者のアカウントが乗っ取られ、更新にマルウェアが仕込まれた事案もある。ウイルス対策を有効にしたまま使い、できれば、配信や仕事に使う PC とは別の PC でプレイする
  • サーバーによっては、参加のときにリソースパック (見た目を変えるデータ) を求められる。必須のパックを断ると、サーバーから切断される
  • Minecraft は、ワールド、データパック、リソースパックの中の、外のファイルを指す仕組み (シンボリックリンク) を確かめるようになっている (1.20 以降)。配布されているワールドやパックを使うときも、最新のバージョンでプレイする
  • チートツールは使わない。X-ray、自動操作、移動や攻撃の補助などのチートツールは、多くのサーバーのルールで禁止され、BAN の対象になる。チートや非公式のクライアントを装って、アカウントの情報を盗むマルウェアも配られている (攻撃と侵入の事例)
  • 公式のランチャー以外のランチャーや、改造したクライアントを使う場合は、提供元が最新の安全の修正に対応しているかを確かめる

配信するとき

配信で必ず隠したいのは、サーバーのアドレスです。アドレスが映ると、誰でもサーバーに接続を試せるようになります。Java 版には、サーバーのアドレスを隠す配信用のモードはないため、次の工夫で画面に出さないようにします。

  • サーバーのアドレス: マルチプレイの画面や、サーバーの追加・編集の画面を、配信に映さない。接続は配信の画面を切り替えてから行う
  • 座標: 実況では、座標を見せてプレイする場合もあります。拠点の場所を明かしたくない企画では、設定の「デバッグ情報を減らす」を有効にすると、F3 のデバッグ画面に座標が表示されなくなる。F3 + F6 で、表示する項目を個別に選ぶこともできる
  • サーバーの一覧への表示: 設定の「サーバーリストへの表示許可」をオフにすると、サーバーの一覧のプレイヤーの名前に、自分が表示されなくなる
  • 配信の遅延: 拠点の場所を探されたくない企画では、配信サービスの遅延の設定を使う
  • チャットとボイスチャット: 配信に映るチャットや、ほかの参加者の声と名前も、企画のルールに合わせて扱う
  • 通知: 配信の画面に通知が映らないように通知を切っていると、OS の更新やウイルス対策の警告に気付けないことがある。配信の後に、たまった通知と警告を確かめ、更新は配信のない時間に済ませる

配信する方のアカウントとチャンネルの守り方は、アカウントとチャンネルの保護と、クリエイターを狙うフィッシングと詐欺で説明しています。

子どもが参加するとき

  • 子どもの Microsoft のアカウントでは、マルチプレイは最初はオフになっている。保護者のアカウントで、Xbox のアカウントの設定 (account.xbox.com) から変更する
  • 話せる相手を、フレンドだけに絞れる。フレンドの申請の受け付けも設定できる
  • Mojang の保護者向けの記事は、個人の情報を話さないこと、ゲームの外に誘われたら保護者に相談することを、子どもと一緒に決めておくよう勧めている
  • Java 版で、Mojang の自動のフィルターとモデレーションが入るのは、公式の Realms だけ。個人のサーバーは、運営者が決めたルールでプレイする

参加するサーバーを選ぶ

Minecraft Usage Guidelines は、サーバーの運営者に、次のことを求めています。参加する前に、こうした案内があるかを見ると、運営の姿勢が分かります。

  • 公式のサーバーではないことの表示 (NOT AN OFFICIAL MINECRAFT …)
  • 運営者と連絡の方法の明記
  • 参加する前の、内容と料金の案内
  • 参加できるのは、Minecraft を正規に購入した方

正規のアカウントの確認をしないサーバー (online-mode=false) では、ほかの人の名前でなりすまして参加できるため、相手が本人とは限りません。問題のあるサーバーは、Minecraft の公式のフォームから通報できます。

参考にした資料

参加する方への案内づくりは、KEY SELECT に

企画に参加する方への、安全に参加するための案内、参加の手順、困ったときの連絡先の用意まで、KEY SELECT がお引き受けできます。

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